福島原発事故自殺訴訟
林田力
福島原発事故自殺訴訟で福島地裁判決は2014年8月26日、東京電力福島第一原発事故による避難と自殺の因果関係を認めて約4900万円の損害賠償の支払いを命じた。これは福島原発事故で避難を余儀なくされ、その後自殺した川俣町山木屋の養鶏場従業員女性の遺族が起こした裁判である。判決は生まれ育った地域を離れたことか強度のストレスであったと指摘し、自殺と原発事故の間に相当因果関係を認めた。東京電力は9月5日に控訴断念を表明した。福島第一原発事故被害者の救済と福島の復興を求める立場から歓迎できる動きである。但し、個人の被害認定に消極的な裁判所と、ひたすら時間稼ぎに終始する企業の卑劣な体質を踏まえると驚きを覚える。
原発事故がなければ自殺しなかったという意味での因果関係は容易に肯定できる。しかし、同じ状況に陥っても自殺しない人もいる。故に相当因果関係の認定は日本の裁判所においては自明ではない。それで泣かされている過労死や過労自殺の遺族も少なくない。
福島自殺訴訟では住み慣れた故郷を離れなければならない苦しみを裁判所は重視し、東京電力も抗えなかったことを意味する。この傾向は他の訴訟分野でも広げていきたいものである。
この傾向に真っ向から逆行するものが避難を強要する放射脳カルトである(林田力『放射脳カルトと貧困ビジネス』アマゾンKindle)。放射脳カルトの人権侵害から福島県民をはじめ東日本住民を守ることが今日ますます重要になっている。脱原発運動が社会的妥当性と市民的支持を得るためには放射脳カルトと同視されないようにする必要がある。
放射脳カルトはエゴの固まりである。放射脳カルトの言動は一見すると苛烈に見える。しかし、ろうそくの炎は消える直前に燃え上がると言う。命運が尽きかけているからこそ、放射脳カルトは過激になる。放射脳カルトの主張する被曝の忌避は人間としての生活の忌避と変わらない。放射脳カルトのメンタリティは狂信者と同じである。放射脳カルトは人間の差別感情を肥やしに育っていく。そして愚かな考えにとりつかれていく。胸にどろりと、どす黒い感情が包む。放射脳カルトは憎しみの感情を濁流のようにあふれ出させる。
放射脳カルトは個人的な感情だけで、脱原発運動の中枢で福島差別を焚きつける。利害や主義主張でもなく、単なる破壊衝動で放射脳カルトを続けている。地に足着いた生活に対する視野を欠く放射脳カルトは愚かしい誤りを犯す。いくら脱原発を主張するとしても人間には失ってはいけないものがある。
放射脳カルトは全てを失い、敗北する。福島県や東日本は再び自由の光に満たされる。放射脳カルトを排除しなければ先に進めなくした責任は放射脳カルトの側にある。放射脳カルトに惑わされてはいけない。放射脳カルトを恐れてはいけない。胸を張ろう。前を向いて笑おう。地に足着いた生活を送ろう。
住民に必要なものは地域に生きる誇りである。放射脳カルトは地に足着いた生活を送る市民を俗物と見下すが、世界は今を生きることに一生懸命な市民が支えていることを理解していない。古代ローマの大カトーにならい、「放射脳カルトは滅びるべきである」で締めくくりたい。
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