ブラック企業は豊かな表現
林田力
ブラック企業やブラック士業が社会問題になっている(林田力『ブラック企業・ブラック士業』Amazon Kindle)。このブラック企業やブラック士業という表現は日本語を豊かにする。ブラック企業・ブラック士業被害者はブラック企業・ブラック士業という言葉で糾弾して償いを得る権利がある。それを人種差別と的外れな批判をすることはブラック企業・ブラック士業を擁護することと変わらない。ブラック企業やブラック士業は日本語の黒に悪いイメージがあることから生まれた言葉である。日本語には「腹黒い」などの言葉がある。ブラック企業を黒人差別と絡める理屈はブラック企業擁護にしかならない。
元々は黒をマイナスイメージとする日本語の用法に従った言葉であるが、ブラック企業やブラック士業という言葉が普及することで逆にブラックのマイナスイメージを強化させることに成功した。黒には「腹黒い」というマイナスイメージがあったが、「腹黒い」には狡猾・老練というプラスの意味合いが込められることがある。徳川家康を腹黒タヌキ親爺と呼ぶ時、悪口だけでなく、狡猾さへの敬意のニュアンスが含まれる場合もある。
日本は昔から「勝てば官軍」であったが、この意味の黒さは、ハイエナ資本主義(強欲資本主義)の隆盛によって、持て囃されるようになった。やったもの勝ちの立場から、腹黒さを卑怯や恥と思わず、頭の良さと勘違いする傾向が出てきた。黒にはマイナスイメージがあったが、ここでは「Black is beautiful.」になってしまう。売ったら売りっぱなしの東急不動産消費者契約法違反訴訟も、その一例である(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』ロゴス社)。
これに対してブラック企業やブラック士業はブラックなやり口で金儲けをすることへの嫌悪感が込められている。ブラック企業が経済的成功を収めているとしても、そのやり口自体が唾棄するものであることを示している。ブラック企業やブラック士業によって日本語の黒に今まで以上に強い否定的意味を与えることができた。「Black is sneaky.」である。だからこそブラックバイトやブラック稼業などの新たな派生語も生まれてくる。ブラック企業やブラック士業は日本語を豊かにする言葉であり、この表現を大切にしたい。
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