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林田力 記事バックナンバー

林田力「『家政婦のミタ』『専業主婦探偵』主人公と脇役の問題を重ね合わせ」リアルライブ2011年12月6日
http://npn.co.jp/article/detail/15950520/
林田力「『BLEACH』第53巻、消化試合でも人気キャラの魅力を深掘り」リアルライブ2011年12月8日
http://npn.co.jp/article/detail/01818176/

林田力「真相JAPAN主幹の橘匠が陰謀論を切る」PJニュース2011年12月13日
http://www.pjnews.net/news/794/20111211_2
林田力「『家政婦のミタ』相武紗季が重要人物に急浮上」リアルライブ2011年12月13日
http://npn.co.jp/article/detail/25772565/
林田力「『ゴルゴ13』第163巻、アナログな戦術でハッカーに対抗」リアルライブ2011年12月15日
http://npn.co.jp/article/detail/22357400/
林田力「『銀の匙』第2巻、答は一つではない畜産農業の多様性」リアルライブ2011年12月22日
http://npn.co.jp/article/detail/31620236/

林田力「『家政婦のミタ』『専業主婦探偵』ガンバリズム否定の労働者像」リアルライブ2011年12月27日
http://npn.co.jp/article/detail/82400422/
林田力「桃野よしふみ世田谷区議がデジコン問題を説明」PJニュース2011年12月27日
http://www.pjnews.net/news/794/20111225_4
林田力「『ヨルムンガンド』第10巻、不気味な武器商人の意外な一面」リアルライブ2011年12月28日
http://npn.co.jp/article/detail/48757624/

林田力「『相棒』元日スペシャル、“イタミン”が臨時相棒に」リアルライブ2012年1月4日
http://npn.co.jp/article/detail/33614331/
林田力「『テルマエ・ロマエ』第4巻、長編化に賛否両論」リアルライブ2012年1月5日
http://npn.co.jp/article/detail/45919213/


『モモ』大人が読みたい児童文学

ミヒャエル・エンデの『モモ』は子どもの時に夢中になり、大人になってからも改めて読み返したい児童文学である。灰色の男達によって盗まれた人々の時間を貧しい少女モモが取り戻すストーリーである。時間に縛られて人生を楽しめない現代社会に対する警鐘であるが、注目は主人公のキャラクター設定である。
『モモ』は主人公モモが活躍するストーリーであり、モモが物語のヒーローである。そのモモには他の人にはない能力が存在する。それは人の話に耳を傾けることである。これは推理力や超能力、魔法、超人的な剣技など多くのヒーローが有している特殊能力に比べると見劣りする。しかし、このモモの能力が人々に自分を取り戻させ、幸せにすることを『モモ』は説得的に描いている。
むしろ一見すると誰にでもできそうなモモの能力であるが、実践できている人は少ない。テレビでは他人の話を遮り、自分の主張を押し付けることを討論と称する番組が持てはやされている状況である。意識を改めれば誰でも実践できることを美徳として提示する『モモ』は現実的な希望を抱ける児童文学である。(林田力)

『はてしない物語』現実逃避にならない作品

ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』は、いじめられっ子のバスチアンが本の中の世界「ファンタージエン」の危機を救い、自分を探す物語である。『ネバーエンディング・ストーリー』として映画化もされたが、原作とは別物になっている。
いじめられっ子がファンタジーの世界で活躍するという大枠は夢のある児童文学の定番であるが、『はてしない物語』には罠が用意されている。ファンタージエンでバスチアンは増長し、自分を見失ってしまう。ファンタジー世界での活躍が現実逃避にはならない作品である。
『はてしない物語』は内容だけでなく、表現形式にも注目である。物語はバスチアンが暮らす現実世界と、バスチアンが読む本の中のファンタージエンという二つの世界で進行する。このために書籍では現実世界の記述は赤銅色、ファンタージエンの記述は緑色と文字色を相違させている。この主人公が現実世界で別の物語を読み進めるという異なる物語を並行させる表現形式はエリザベス・コストヴァの『ヒストリアン』にも見られる。(林田力)

『ソフィーの世界』大人になって読み返したい

ヨースタイン・ゴルデルの『ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙』は哲学の入門書でもある児童文学である。普通の少女ソフィーが「あなたはだれ」「世界はどこからきた」という不思議な手紙を受け取ったことから、哲学の講義を受けることになる。
西洋哲学の分かりやすい入門書として世界中でベストセラーになったが、いくら「分かりやすい」と言っても限度がある。子どもの頃は哲学の講義は斜め読みし、ストーリーを追っていた人も多いのではなかろうか。大人になって読み返したら、別の発見もあるだろう。この『ソフィーの世界』もミヒャエル・エンデの『はてしない物語』と同じく現実世界と本の中の世界という複層構造になっている。(林田力)

『ハリー・ポッター』オカルティズムが文学を豊かに

J.K.ローリングの『ハリー・ポッター』シリーズは、少年ハリー・ポッターの魔法使いとしての冒険や成長を描く。『ハリー・ポッターと賢者の石』から『ハリー・ポッターと死の秘宝』までの全7巻である。
子どもの活字離れに歯止めをかけたベストセラーとして話題になった『ハリー・ポッター』の魅力は語り尽くされているため、ここでは異なる点を指摘する。それは土着の神話に因む架空生物や魔法などが多数登場する点である。厳格な唯一神信仰のキリスト教世界では土着の神話は長らく日陰者の扱いを受けてきた。しかし、神話の世界には文学のネタが豊穣である。『ハリー・ポッター』が堂々と取り上げたことは、一部の宗教界からは批判があるものの、文学の可能性を広げるものである。
『ハリー・ポッター』シリーズは映画も原作の雰囲気に忠実であるが、神話関連のネタは想像力で補いながら活字で読み進めることで味わい深くなる。特に日本語版では賛否両論あるものの、スネイプ先生が「吾輩」(原文はI)と話し、「inn」を「旅籠」、「writing desk」を「文机」とするなど古色蒼然とした感があり、古き魔法世界を堪能できる。これは魔法学校にアフリカ系の生徒がいるなど現代英国事情が反映された映画とは対照的である。好き嫌いは分かれるだろうが、日本語版には日本語版の魅力がある。(林田力)

電車の乗り越し

電車の乗り越し防止の話題が盛況で驚く。私は乗り越し経験は皆無ではないが、電車では寝られないので寝過ごすことはほとんどない。高校の大会の帰りに疲れて寝過ごしたくらいである。逆に寝てしまうと危ない。寝付くのに時間がかかるので下車駅の近くで眠りに落ちるからである。読書に熱中して乗り越してしまうことはある。満員電車に乗らなくていい生活にすることが、私にとっては最適な解である。

上松美香 上松美香はアルパ奏者である。アルパは小さいハープの様な楽器である。クラシックの曲だけでなく、お馴染みの曲も演奏する。クラシック界では美人奏者が何かと話題であるが、彼女もとても可愛らしいキャラの持ち主である。

セリーグの順位表 2001年から勝率ではなく勝ちゲーム数によることに変更された。これでは天候に左右されないドームを本拠地とするチームが試合数が多く、見かけの上では上位にくる。化けの皮がはがされ、実力が反映されるのは、シーズン後半になるだろう。これは巨人を上位にしておくための、姑息な子どもだましではないか。子どもがソッポを向いているスポーツの未来は暗い。その点、将来のファン確保に懸命な大リーグとは大違いである。

『茶杓』権力や出世の虚しさ

本書(小野寺苓『茶杓 消えた伊達家老』星雲社、2009年)は江戸時代の仙台藩の家老の息子を主人公とした歴史小説である。仙台藩は伊達政宗というカリスマ性ある戦国大名を藩祖とする大藩であるため、政宗没後は権力闘争が絶えなかった。その一断面を描いている。権力や出世の虚しさが浮き彫りになる。(林田力)

『天狗の剣』父と子の物語

本書(藤本ひとみ『天狗の剣 幕末京都守護職始末』中央公論新社、2011年)は幕末の会津藩士を主人公とした歴史小説である。「京都守護職始末」との副題があるものの、幕末の政治の動きは描かれない。父と子の物語である。この点で会津藩の忠義や戊辰戦争の悲劇を期待する向きには肩透かしになる。
しかし、激動の幕末でも誰もが天下国家を論じていた訳ではない。幕末物にも父子関係に悩む個人の物語があってよい。本書は会津藩の純朴さを描きながらも、決して美化していない。現代日本にも通じる役人の卑劣さも浮き彫りにする。その姿勢は同じ著者が山本八重(後の新島八重)を描いた『幕末銃姫伝 京の風 会津の花』と共通する。
天下国家的な動きとして、本編とは独立した形で越前福井藩主・松平春嶽を登場させる。そこでは誰もが才能を認めながら、能力を発揮しなかった最後の将軍・一橋慶喜の限界を看破させ、新鮮な歴史観を提示する。(林田力)

バス全面広告

バス全面広告=ラッピングバスは仙台等のバスで既に行なわれているが、公共的なバス等の乗り物の車両全面に広告を載せる動きが全国的に盛んになりつつある。東京都でも石原知事の旗振りの下、ラッピングバスがお目見えし、日増しに台数を増やしている。エコノミックアニマルとの嘲笑にふさわしく収入がアップすることが何をおいても優先するが如く、都民に何の相談もなく行われているが、安全や景観、環境の上など何も問題はないのだろうか。街をもっと快適に過ごしやすいものにするために、派手すぎる看板も含めこれ以上ゴチャゴチャにして欲しくない。

『点から線へ 線から面へ』の感想

本書は社会にインパクトを与えたNPOと企業の協働事業を表彰するパートナーシップ大賞の受賞事例集である。特定非営利活動法人パートナーシップ・サポートセンターが主催した第5回パートナーシップ大賞(2007年)の1次選考を通過した12事業を紹介する。書名の「点から線へ……」はグランプリを受賞した石坂線21駅の顔づくりグループと京阪電気鉄道株式会社大津鉄道事業部の事業名「点から線へ、線から面へのまちづくり」に由来する。
本書で紹介された事業は興味深いものばかりであったが、やはり私も「点から線へ……」事業がグランプリに相応しいと感じた。これは京阪石山坂本線(石坂線)の路線や施設を拠点として地域のコミュニティ作りを行うことを目的とした事業である。具体的には駅や車両に沿線の学校が美術作品を展示し、ライブコンサートや車内放送を行った。本書では、この事業の効果として「地域の住民が、駅や電車は公共を築く地域資源なんだという理解を深めたこと」を挙げる(24ページ)。
もともと鉄道事業は公益性の高い事業であるが、加えて日本では駅を中心にまちづくりが進められてきたという経緯がある。その関係で電鉄会社は交通機関だけでなく、不動産や小売店、娯楽(野球チームなど)を含む沿線住民の生活ニーズを網羅するコングロマリット化しており、沿線コミュニティの発展と共存共栄の関係にある。実際、多くの電鉄会社は「沿線価値向上」などのスローガンを掲げて沿線の魅力を高めようとしている。その意味で本書の京阪電鉄の取り組みは「社会貢献」という肩肘張ったものというよりも、自社事業の延長線上にあるものと捉えられる。
それにもかかわらず、「点から線へ……」事業が印象に残る理由は、一方で電鉄会社が近視眼的な利潤追求によって、「まちづくり」ならぬ「まち壊し」をしている現実があるためである。閑静な高級住宅街として分譲した後で、電鉄会社自らが住宅街の価値を破壊する開発を行う。これでは沿線コミュニティと電鉄会社は共存共栄ではなく、不幸な関係になってしまう。
例えば東急電鉄は建築協定が締結された沿線住宅街のそばに嫌悪施設(変電所)を建設しようとして住民反対運動を起こされた。この種の住民反対運動が東急沿線では続出している(「「ブランド私鉄」東急沿線で住民反対運動が噴出するワケ」週刊東洋経済2008年6月14日号)。また、東急沿線では乱開発の結果、他の地域と比べて地価下落が顕著であるとも報道された(「崩れ落ちるブランド住宅地 首都圏沿線別下落率で東急苦戦」AERA 2008年12月1日増大号)。
これに対して京阪電鉄では沿線住民をモデル化した「おけいはん」というイメージキャラクターを展開するなど、沿線住民への意識が強い。この企業姿勢が「点から線へ……」事業の下地になったと考える。他の受賞例でも家庭教師派遣業者が発達障害者向けの教師を養成するなど本業を活かした事業が目立った。CSRは企業にとって特別なことではなく、ビジネス面での企業体質が現れるものであることを再確認できた一冊である。(林田力)

ブリヂストン・ファイアストン社製のタイヤ ブリヂストンの米子会社、ブリヂストン・ファイアストン社製のタイヤを装着したフォード・モーターのスポーツ用多目的車「エクスプローラー」の事故多発問題で、両社を相手取った損賠請求訴訟の最初の法廷審理になると見られていた争いが2001年1月8日に和解に終わった。

原告側弁護士は「自動車の製造物責任訴訟での和解金額としては、かつてない高額」と話している(「最初の賠償訴訟和解」読売新聞夕刊2001.1.9)。ブリヂストン社長は「トップの若返りと経営陣の人心一新」のため退任の人事を内定させたが、「多数の死亡事故につながった米子会社のリコール問題を受けた「引責」が極めて濃厚」(「ブリヂストン社長退任」読売新聞2001.1.12)。

欠陥車が大きな社会問題に発展したケースには80年代半ばに顕在化したオートマチックAT車の急発進、暴走トラブルがある。当時、クレームを寄せたユーザーで目立った不満として、「メーカーが『原因を調べる』と車を引き取った後で『自動車に異常はなかった。操作ミスでは』と伝えてきたが、信用してよいのかどうか分からない」というものである(鶴岡憲一「交通安全基本計画に『リコール充実』」読売新聞2001.1.16)。自動車産業はもっと自重すべきである。年間1万人以上の交通事故死を直接生んでる上、地球上に排気ガスを撒き散らす元凶である。

消費生活用製品安全法の目的は次のとおりである。「消費生活用製品安全法は、消費生活用製品による一般消費者の生命または身体に対する危害の防止を図るため、特定製品の製造および販売を規制するとともに、特定保守製品の適切な保守を促進し、併せて製品事故に関する情報の収集および提供等の措置を講じ、もつて一般消費者の利益を保護することを目的とする。」

「書類隠しの模擬訓練」読売新聞2001.2.2 三菱自動車工業のクレーム情報隠蔽事件で、直接の担当部署である品質保証部が運輸省(当時)の抜き打ちの立入検査に備え、時間稼ぎや書類隠しの模擬訓練を行っていたことが警視庁交通捜査課等の捜査本部の調べで分かった。

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